目的別に専門家が解説 失敗しないソファーの選び方は?

【失敗しないソファー選びのポイント】
多くの方が、ソファーの買い替えや新調を検討する際に悩んだ経験があるのではないでしょうか。
特に、新しい住まいへの引っ越し時には、部屋に合ったソファーを選びたいと思いながらも、「失敗しないソファー選び」が難しいと感じる方が少なくありません。
本記事では、リビングソファー選びに不慣れな方でも納得できる購入ガイドとして、ソファー選びの重要なポイントを順を追ってわかりやすく解説します。

目次
  1. 1 ソファー選びが重要な理由
    1. 1-1 価格・耐久性・メンテナンスも重要
    2. 1-2 適切なポイントを押さえることが大切
  2. 2 ソファー選びの前に!購入目的を明確にしよう
    1. 2-1 目的別のソファー選び
    2. 2-2 家族構成やライフスタイルに合ったソファー選び
  3. 3 【サイズ&種類】部屋の広さに合ったソファーの選び方
    1. 3-1 部屋サイズ別のおすすめソファー
    2. 3-2 ソファーの種類と選び方
    3. 3-3 ソファーのサイズの考え方
  4. 4 座り心地&機能性で選ぶ!快適なソファーのポイント
    1. 4-1 クッションの硬さ・座面の奥行き・高さの違いを知る
  5. 5 【レイアウト術】ソファーの置き方で部屋を広く見せるコツ
    1. 5-1 部屋を広く見せる配置テクニック
    2. 5-2 6畳・8畳の狭い部屋でも圧迫感を出さない工夫
    3. 5-3 テレビ・テーブル・動線を考えたベストなレイアウト
    4. 5-4 代表的なレイアウト
    5. 5-5 レイアウトは柔軟に調整する
  6. 6 カラー選びのコツ
    1. 6-1 色がもつイメージ
    2. 6-2 お部屋のカラーは3つの要素で構成されている
    3. 6-3 カラーコーディネートのポイント
  7. 7 ソファーの中身はどうなっているの?
    1. 7-1 骨組み(フレーム)
    2. 7-2 ばね・クッション(衝撃吸収材)
    3. 7-3 座面
    4. 7-4 背面
    5. 7-5 ひじ掛け(アームレスト)
    6. 7-6 脚(レッグ)
  8. 8 張り地(本革・合成皮革・ファブリック)の違いとお手入れ方法
    1. 8-1 天然皮革(本革)
    2. 8-2 人工皮革(合成皮革)
    3. 8-3 ファブリック(布)
  9. 9 ソファー購入前にチェック!搬入経路とサイズ確認の重要性
    1. 9-1 玄関・廊下・エレベーターのチェックポイント
    2. 9-2 搬入経路チェックリスト

1 ソファー選びが重要な理由ソファーは、家族や友人が集い、くつろぐ空間の中心となる家具です。
そのため、適切なサイズやデザイン、座り心地を選ぶことが重要になります。

例えば、6畳や8畳のリビングに合うソファーを検討する際には、

● 部屋にぴったり収まるサイズ

● 快適な座り心地

● 空間を活かすレイアウト

など、考慮すべき点がいくつもあります。

また、家族構成によっては、子供が遊びやすいように低めのソファーを選んだり、来客が多い場合にはおしゃれなデザインを選ぶなど、それぞれのライフスタイルに合った選択が求められます。

1-1 価格・耐久性・メンテナンスも重要

ソファーは決して安い買い物ではなく、インテリア全体の印象を左右するアイテムです。そのため、購入時には以下の点もチェックすることが大切です。

価格:予算に合ったソファーを選ぶ

耐久性: 長期間使用できる素材や構造を確認

メンテナンス:汚れにくさやお手入れのしやすさも考慮

サイズや色、素材を誤って選んでしまうと、圧迫感が出たり、家族がくつろげなくなったりするリスクもあります。

1-2 適切なポイントを押さえることが大切

近年、ソファーのデザインや素材のバリエーションが増え、選択肢が広がっています。
カウチ型やL字型など形状の違いはもちろん、素材やカラーも多彩です。
そのため、選ぶ際には、

部屋の広さ

家族構成

インテリアの雰囲気

に合ったソファーを選ぶことが重要です。
適切なポイントを押さえれば、長く愛用できる理想のリビングを演出できます。

2 ソファー選びの前に!購入目的を明確にしようソファーは日常的に使う家具だからこそ、購入目的を明確にすることが大切です。
デザインが気に入ったからと衝動買いをすると、「思っていたのと違った」と後悔することも少なくありません。
特に、家族構成が変わる可能性がある家庭では、一度購入したソファーを長く使うケースが多いため、慎重に選ぶ必要があります。

まず、「くつろぎのため」「仕事や勉強用」「来客対応」など、ソファーを購入する目的をはっきりさせましょう。
目的が明確になると、価格や形状、色選びの優先順位が決めやすくなります。
例えば、長時間座っても疲れにくいソファーを求めるなら、クッションの硬さや座面の奥行きを重視するのがポイント。
来客が多い家庭なら、広々と使えるL字ソファーやカウチソファーが適しています。

また、小さなお子さんがいる家庭では、汚れに強い素材や洗えるカバー付きのソファーを選ぶと便利です。
こうした事前の整理をすることで、自分の暮らしに合うソファーが見えてきます。

さらに、ソファーのデザインも重要な要素です。
モダンなインテリアには直線的なデザインが合い、ナチュラルな雰囲気の部屋には温かみのあるファブリック素材が調和します。
部屋全体のテーマに合わせたソファーを選ぶことで、インテリアの統一感が生まれます。

一見、購入目的を考えるのは時間がかかるように思えますが、あらかじめ基準を設定しておくことで、選択に迷うことが少なくなるメリットがあります。
ソファー選びで失敗しないための第一歩として、購入目的をしっかり決めておきましょう。

2-1 目的別のソファー選び

くつろぎ用ソファー

リラックスしたいなら、座面や背もたれのクッション性が重要です。
体をしっかり支えつつ、程よく沈み込む柔らかさがあると、長時間の読書や映画鑑賞に最適です。

作業・勉強用ソファー

背筋を伸ばしやすい、やや硬めの座面が適しています。
長時間座っても疲れにくい設計のものを選ぶことで、仕事や勉強の集中力を高められます。

来客用ソファー

大人数で使う場合は、座面が広く、自由に配置できるL字型やカウチソファーがおすすめです。
ソファーベッドなら、宿泊にも対応できて便利です。

目的に応じて適切なソファーを選ぶことで、価格や素材、デザインの選択肢を絞り込みやすくなります。
特にファミリー層では、「くつろぎ」と「来客対応」の両立を考慮したソファー選びが求められます。

2-2 家族構成やライフスタイルに合ったソファー選び

家族構成によって、ソファーの選び方は変わります。

小さなお子さんがいる家庭 → 耐久性が高く、汚れに強い素材のソファーがおすすめ。安全性を考え、背もたれが高すぎないものを選ぶと安心です。

夫婦二人暮らし → おしゃれなデザインやトレンドを意識した選択もアリ。人気ブランドのソファーを参考にするのも一つの方法です。

また、ライフスタイルに合わせた選び方も重要です。

友人をよく招く家庭 → 大きめのソファーやカウチ型で、みんながゆったり座れる設計を。

ワインを楽しむ家庭 → こぼしてもサッと拭けるレザー素材のソファーが便利。

長時間座ることが多い人 → クッション品質や座面の高さ、背もたれの角度をしっかりチェック。

ソファーは家族のコミュニケーションの場にもなるため、家族で話し合いながら選ぶことが大切です。
実店舗で試座をして、実際の座り心地を確かめるのもおすすめです。

最終的に、自分たちのライフスタイルや部屋の雰囲気に合ったソファーを選ぶことで、快適で満足のいく空間を作ることができます。

3 【サイズ&種類】部屋の広さに合ったソファーの選び方部屋の広さや間取りを考慮せずにソファーを選ぶと、「いざ届いたら想像以上に大きすぎた」という失敗が起こりがちです。
そのため、ソファーのサイズ選びは「失敗しないソファー選び」において重要なポイントです。

特に、6畳や8畳の部屋では、限られたスペースを有効に活用する配置計画が欠かせません。

一方、10畳以上の広いリビングや、ワンルームでもゆとりのあるスペースを確保できる場合は、ソファーの形状やスタイルの選択肢が広がります。
しかし、大きいソファーを選ぶとくつろぎ感が増す一方で、他の家具を置くスペースが狭くなる可能性もあるため、メリットとデメリットを比較することが大切です。

また、部屋全体のバランスを考えたソファーの配置は、インテリアの調和を保つうえでも重要です。
例えば、テレビやテーブルとの距離、歩行のしやすさ、窓からの光を遮らない配置などを考慮しないと、部屋全体が狭苦しく感じることがあります。
そのため、事前にメジャーで部屋の寸法を測り、いくつかの配置パターンをシミュレーションすることをおすすめします。

さらに、ソファーの種類もサイズ選びと密接に関係します。2人掛け、3人掛けの定番サイズだけでなく、カウチソファーやコーナーソファー、コンパクトソファーなど、さまざまなタイプがあるため、部屋の広さや用途に応じて最適なものを選びましょう。
特に、狭い部屋に大きなソファーを置きたい場合は、脚付きで床が見えるデザインを選ぶと圧迫感を軽減できます。

このように、部屋の広さに合わせた選び方を把握することで、ソファーの比較検討がしやすくなります。
コンパクトな空間でも工夫次第で快適性とデザイン性を両立でき、大きなスペースではより大胆なレイアウトを楽しめます。

3-1 部屋サイズ別のおすすめソファー

(1)6畳の部屋

おすすめソファー:コンパクトソファー、2人掛けソファー

ポイント:大きすぎるソファーは圧迫感を与えるため、脚付きデザインを選ぶと空間を広く見せられる。

レイアウトの工夫:窓や扉の位置を考慮し、動線を確保。

(2)8畳の部屋

おすすめソファー:2~3人掛けソファー、オットマン付きソファー

ポイント:少し大きめのソファーも置けるが、テレビやテーブルとのバランスを考える。

レイアウトの工夫:L字ソファーを取り入れることで、座る人数を増やしつつ空間を有効活用。

(3)10畳以上の部屋

おすすめソファー:大型L字ソファー、セクショナルソファー

ポイント:ソファーを中央に配置し、後ろ側にダイニングスペースを作るなど、大胆なレイアウトも可能。

レイアウトの工夫:来客時の使い勝手や家族の動線を考慮。

3-2 ソファーの種類と選び方

(1)1人掛ソファー・ラブソファー

特徴:省スペースで配置しやすく、軽量で移動が楽。

おすすめの家庭:一人暮らしや新婚家庭、小さな部屋にぴったり。

(2)カウチソファー・シェーズロングソファー

特徴:足を伸ばしてくつろげる。

注意点:カウチの向きを事前に確認(「左カウチ」「右カウチ」)。

(3)コーナーソファー

特徴:座る人数が多く、家族や来客向け。

注意点:設置スペースと動線の確保が必要。

(4)ソファーベッド

特徴:普段はソファー、必要な時にベッドとして使える。搬入口が狭い家でも搬入しやすい。

おすすめの家庭:一人暮らしや来客用に便利。

(5)リクライニングソファー

特徴:背もたれの角度を調整でき、読書や映画鑑賞に最適。

注意点:背もたれを倒すスペースが確保できるかを確認。

(6)ローソファー

特徴:床に近いデザインで圧迫感が少ない。

おすすめの家庭:部屋を広く見せたい方や床座に慣れている方。

(7)オットマン

特徴:足を伸ばしてリラックスできる。

注意点:スツールとしても使える。

3-3 ソファーのサイズの考え方

(1)幅

本体の幅:搬入できるか、部屋に収まるかを確認。

座面の幅:2人で座る場合は適度な距離感があるかチェック。

(2)奥行き

本体の奥行き:設置や生活動線を考慮。

座面の奥行き:PC作業向けなら狭め、くつろぎ用なら広め。

(3)高さ

座面の高さ:テレビの見やすさ、テーブルとの相性を考える。

背もたれの高さ:圧迫感を減らすなら低め、首を支えたいなら高め。

部屋の広さや用途に応じたソファー選びのポイントを押さえることで、快適でバランスの取れたインテリアを実現できます。
ぜひ、自分にぴったりの一台を見つけてください。

4 座り心地&機能性で選ぶ!快適なソファーのポイントソファーは長時間座ることが多いため、座り心地は非常に重要な要素です。
実際にお店で試してみると、見た目の印象と座り心地が異なることがよくあります。 そのため、オンラインでデザインや価格を調べたうえで、可能であれば実店舗で試座するのが、失敗を防ぐ最善の方法です。
ソファーの形状、クッションの硬さ、座面の大きさや高さなど、細部まで確認しましょう。

また、ソファーの機能性も重要なポイントです。
例えば、背もたれの角度を調整できるリクライニング機能があると、読書やテレビ鑑賞の際により快適な姿勢を取ることができます。
さらに、肘掛けの高さ調整や取り外し可能なヘッドレストなど、使いやすさを向上させる工夫が施されたモデルもあります。
家族全員が快適に使用できるかを考えることで、長く満足できるソファー選びが可能になります。

座り心地を左右するのは、ウレタンフォームやスプリングといったクッション材の種類です。
柔らかい座り心地が好きな方には、体を優しく包み込むウレタン構造のソファーがおすすめです。
一方で、しっかりとした硬さを求める方には、ポケットコイルや高反発ウレタンを使用したタイプが適しています。

さらに、快適な座り心地を維持するためには、定期的なメンテナンスも重要です。
クッションやカバーが取り外せるタイプなら、掃除がしやすく、ホコリやダニの発生を抑えられます。
特にお子さんがいる家庭では、カバーが洗濯可能なソファーを選ぶと安心です。
また、長期保証が付いているモデルもあるため、デザインや価格だけでなく、アフターケアも考慮するとよいでしょう。

また、使用する人の体格も考慮する必要があります。
例えば、背の高い方には座面が浅すぎると膝が突き出てしまい、腰に負担がかかる可能性があります。
一方、小柄な方は座面が深すぎると足が床につかず、座りづらくなります。
わずか数センチの違いでも座り心地が大きく変わるため、自分や家族の体格に合ったサイズ感を選ぶことが大切です。

4-1 クッションの硬さ・座面の奥行き・高さの違いを知る

快適なソファーを選ぶためには、クッションの硬さ、座面の奥行き、高さといった要素を総合的に考慮する必要があります。

(1)クッションの硬さ

柔らかめのクッション:ふんわりとした座り心地でリラックスできるが、長時間座ると姿勢が崩れやすい。

硬めのクッション:体をしっかり支え、長時間座っても疲れにくい。

(2)座面の奥行き

深め:背の高い方や、ゆったり座りたい方に向いている。

浅め:小柄な方や、正しい姿勢で座りたい方に適している。

(3)座面の高さ

高め:立ち上がりやすく、膝や腰への負担が少ない。

低め:ゆったりくつろぎやすいが、立ち上がるのが大変な場合も。

実際に試座するのがベストですが、オンライン購入の場合は、口コミやレビューを参考にするのも有効です。 また、自宅でメジャーを使い、実際のサイズ感をシミュレーションすると失敗を防げます。

快適なソファー選びには、座り心地と機能性のバランスが欠かせません。
クッションの硬さや座面の高さをしっかりチェックし、自分や家族に合った一台を見つけることが大切です。
ぜひ、試座やサイズのシミュレーションを行いながら、理想のソファーを見つけてください。

5 【レイアウト術】ソファーの置き方で部屋を広く見せるコツ「ソファーを置くと部屋が狭く見えそう」と不安に思う方も多いですが、実は配置や形状を工夫することで、逆に広く見せることができます。 特にマンションや限られたスペースでは、ソファーの配置計画を上手に立てることが重要です。
適切なレイアウトを採用すれば、部屋に開放感を持たせ、来客時にも好印象を与えられます。

5-1 部屋を広く見せる配置テクニック

① 採光を活かす

窓からの光を妨げないようにソファーを配置すると、部屋全体が明るくなり、圧迫感を軽減できます。
光が届く範囲を考え、窓際にソファーを置きすぎないようにしましょう。

② 脚付きソファーを選ぶ

床とソファーの間に空間ができると、視覚的な「抜け感」が生まれ、部屋が広く見えます。
特に狭い空間では、ロータイプよりも脚付きのデザインが効果的です。

③ 壁にぴったりつけない

ソファーを壁から数センチ離して配置すると、立体感が生まれ、空間に奥行きを感じさせます。
ただし、通路スペースは確保することが重要です。

④ 明るい色を取り入れる

壁や床の色に合わせて、ベージュやグレーなどのニュートラルカラーのソファーを選ぶと、空間に馴染みやすく、広がりを感じさせます。

⑤ コーナーソファーで空間を有効活用

部屋の隅にL字型ソファーを配置すると、動線がスムーズになり、中央にスペースを確保できます。
逆に中央に大きなソファーを置く場合は、周囲の家具とのバランスを考えることが大切です。

5-2 6畳・8畳の狭い部屋でも圧迫感を出さない工夫

① 軽やかな印象のソファーを選ぶ

暗い色や大きな柄のデザインは圧迫感を与えがちです。
ベージュやグレーなどの淡い色を選ぶことで、部屋との調和がとれ、広く見せられます。

② 壁沿いに配置して中央のスペースを確保

ソファーを壁沿いに置くことで、歩くスペースを広く取り、開放感を演出できます。
ただし、壁から少し離して配置すると、より奥行きを感じられます。

③ 家具の配置バランスを考える

ソファー周りに大きなテーブルやテレビ台を配置しすぎると、窮屈に感じる原因になります。
最適なバランスを意識しながら、余裕をもったレイアウトを考えましょう。

④ 間接照明を活用する

ソファー周りに間接照明を取り入れると、空間に奥行きを感じさせ、広く見せる効果があります。

⑤ 収納付きソファーで省スペース化

収納機能がついたソファーを選ぶことで、部屋に余計な家具を置かずにすみ、スッキリとした空間を作れます。
ただし、収納スペースがある分、ソファー自体が厚みを持ちやすいので、サイズ選びは慎重に行いましょう。

5-3 テレビ・テーブル・動線を考えたベストなレイアウト

① ソファーとテレビの距離を適切に保つ

テレビを正面に配置するのが一般的ですが、部屋の形や生活スタイルによっては、斜めに配置すると視界が開け、快適に過ごせることもあります。
テレビとの距離が近すぎると目が疲れやすく、遠すぎると迫力に欠けるため、適切な距離を確保しましょう。

② テーブルの高さと大きさを考慮する

ソファー前にテーブルを置く場合、高さが合っていないと使いにくくなります。

低すぎるテーブル → 物を取る際に腰をかがめる必要があり、不便に感じることがある。

高すぎるテーブル → ソファーでくつろぐときに視界を遮り、圧迫感を与える。

食事をソファーでとることが多い場合は、やや高めのテーブルが使いやすい傾向があります。

③ 動線をスムーズに確保

家具を配置する際は、家族や来客が通りやすい動線を確保することが重要です。

キッチンからリビングへスムーズに移動できるか

廊下からリビングへ入りやすいか

子供が安全に走り回れるか

動線が妨げられると、窮屈に感じるだけでなく、生活の快適さが損なわれるため、一度部屋全体を俯瞰してソファーの配置を見直しましょう。

5-4 代表的なレイアウト

ベーシックな直列型

ソファー・テーブル・テレビなどメインアイテムが全て平行に並んでいるレイアウトです。お部屋のスペースを節約したい場合や座る人同士の距離を狭めたい方におすすめのレイアウトです。

応接間にぴったりな対面型

「応接間」と聞いて思い浮かぶお部屋は、おそらくこのレイアウトではないでしょうか。テーブル越しに相手と向き合って会話をするのには理想的なレイアウトです。

リラックス感を出すならこちら!L型

家族やカップルでの団らんなど、距離が近い人同士での空間で使用したいレイアウトです。L型に配置しているので、距離を取って座ることも可能です。
ひじ掛けがないソファーを組み合わせたり、シェーズロングソファーを使うと簡単にL字レイアウトができますね。

お部屋を広く見せたい方におすすめ!コーナー型

コンパクトなラブソファーや1人掛けソファーを、お部屋の角に斜め置きするレイアウトです。ソファーを角に斜め置きすることで、他のスペースを広く使いやすくなります。
子どものプレイスペースを広くとりたい方や、ヨガなど室内エクササイズの場所を確保したい方にもおすすめのレイアウトです。

個人のスペースを保ちたいなら、パーソナルソファー囲み型

人によっては、パーソナルスペースを保ちたい方も多いかと思います。
そんな時は1人掛けソファーを配置すると、個人のスペースを確保できます。
1人掛けソファーは移動させやすいので、頻繁に模様替えされる方にもおすすめのアイテムです。

5-5 レイアウトは柔軟に調整する

一度決めたレイアウトも、暮らしの変化に応じて柔軟に調整することが大切です。
特に新居への引っ越し直後は、実際に住んでみないと最適な配置がわからないことも多いため、試行錯誤を繰り返しながらベストなレイアウトを見つけましょう。

家具の配置を変えてみる → 生活動線がスムーズになるかチェック。

ソファーの向きを変える → 部屋の広さやテレビとのバランスを再確認。

家族の意見を取り入れる → 使い勝手のよい配置を一緒に考える。

レイアウトは固定せず、定期的に見直すことで、より快適な空間を実現できます。

ソファーの配置を工夫することで、限られたスペースでも開放感のある部屋を作ることができます。
部屋の広さや形状に合わせて最適なレイアウトを見つけ、居心地の良い空間を演出しましょう。

6 カラー選びのコツ

「ソファーを置いてみたけれど、なんだか部屋がしっくりこない…」 そう感じることはありませんか?
その原因は、色のバランスや組み合わせにあるかもしれません。ソファーのカラーが部屋の雰囲気と合わないと、統一感がなくなり、ちぐはぐな印象になってしまいます。
理想の空間を作るために、カラー選びのポイントを押さえておきましょう。

6-1 色がもつイメージ

① 暖色系(オレンジ・赤・黄色など)

● ぬくもりのある空間を演出しやすい。

● エネルギッシュで活発な印象を与える。

おすすめの空間:リビング・ダイニングなど、にぎやかに過ごしたい場所。

② 無彩色(グレー・黒・白など)

● 目に入る情報を抑え、落ち着いた雰囲気を作る。

● モダンで洗練された印象を与える。

おすすめの空間:ミニマルデザインの部屋、ホテルライクなインテリア。

③ 寒色系(ブルー・グリーンなど)

● 爽やかで落ち着いた雰囲気を演出。

● 気持ちを落ち着かせ、集中力を高める。

おすすめの空間:書斎・寝室・リラックスしたい空間。

色の効果を上手に活用すると、より快適な空間を作ることができます。

6-2 お部屋のカラーは3つの要素で構成されている

インテリアの色のバランスを整えるためには、「面積の割合」に注目することが重要です。
部屋のカラーは、以下の3つの要素で構成されています。

① ベースカラー(約70%)

● 床・天井・壁など、部屋全体のベースとなる色。

● 一般的には白やベージュ、木目調などのナチュラルカラーが多い。

② アソートカラー(約25%)

● カーテン・家具(ソファー・テーブルなど)に使われる色。

● ベースカラーとの調和を考えながら選ぶのがポイント。

アクセントカラー(約5%)

● クッションやラグ、小物などの差し色。

● アクセントカラーを活用することで、メリハリのある空間を演出できる。

この3つのカラーを意識すると、自然とバランスの取れたインテリアになります。

6-3 カラーコーディネートのポイント

① 落ち着いた空間を作りたい場合

天井や床の色に似たソファーを選ぶと、統一感が生まれ、リラックスできる空間に。

● ベージュ・グレーなどのナチュラルカラーのソファーが人気。

② ソファーを主役にしたい場合

ソファー以外のアイテム(壁・床・家具)をシンプルな色に統一する。

● 例えば、ベージュの壁やフローリングに、ネイビーやマスタードイエローのソファーを置くと、ソファーが際立つ。

③ メリハリのある空間を作りたい場合

アクセントカラーを活用すると、オシャレで洗練された雰囲気に。

● 例えば、グレーのソファーに対し、赤やブルーのクッションを加えると、引き締まった印象に。

まとめ

ソファーの色選びは、部屋全体の印象を決める大切な要素です。

☑ リラックスしたいなら、ベースカラーに馴染む色を選ぶ。

☑ ソファーを主役にしたいなら、周囲の色を控えめにする。

☑ アクセントカラーを使えば、メリハリのあるおしゃれな空間に。

理想のインテリアを実現するために、色の持つイメージやバランスを意識しながら、最適なソファーカラーを選びましょう!

7 ソファーの中身はどうなっているの?ソファーの構造について解説します。
購入を検討する際、デザインやカラー、サイズに注目しがちですが、実は内部構造が座り心地を大きく左右します。
また、使用されている素材や構造によって、ソファーの価格も決まるため、しっかりとチェックすることが大切です。

7-1 骨組み(フレーム)

ソファーの基盤となるのが*骨組み(フレーム)*です。
一般的には木製フレームが使用され、これがソファー全体の形状や強度を決定します。

木製フレームが主流で、耐久性のある無垢材や合板が使われます。

● 一部の高級ソファーでは、金属フレームが採用され、さらに頑丈な構造になっています。

この骨組みの上に、クッション材を組み合わせることで、座り心地のよいソファーが完成します。

7-2 ばね・クッション(衝撃吸収材)

ソファーの座り心地や耐久性は、衝撃吸収材によって大きく変わります。主に以下の3種類があります。

① コイルスプリング

● 縦巻きのスプリングが内部に無数に配置され、体重を均等に支える。

耐久性が高く、へたりにくいため、高級ソファーによく使用される。

● 長時間の使用でも型崩れしにくく、しっかりとした座り心地。

② ウェービングテープ

● 繊維とゴムを混ぜた素材で、座面下に縦横に組み合わされている。

● 軽量で柔軟性があり、ソファーの軽量化に貢献。

● コイルスプリングほどの耐久性はないが、最近のものは改良されており、耐久性が向上。

③ S字ばね(波型スプリング)

● S字型の金属製ばねを横に並べて固定。

● コイルスプリングよりやや耐久性は劣るが、適度な弾力と柔軟性があり、しなやかな座り心地を提供。

衝撃吸収材の種類によって、ソファーの座り心地が異なるため、購入時に確認すると良いでしょう。

それぞれの衝撃吸収材を使ったソファーの平均的な座り心地

 コイルスプリングウェービングベルトS字バネ
クッション性
弾力のあるしっかりとした座り心地

弾力は少なく、硬さを感じることも

弾力はやわらかさを感じる
均一性
どこに座っても同じ座り心地♪

端になるほど硬い座り心地に

端になるほど硬い座り心地に
やわらかさ
やわらかさよりも弾力が勝る

布製のため、やわらかさは少なめ

しなやかでソフトな座り心地♪
耐久性
バネがへたりにくく頑丈!

長期使用で伸びきってしまうことも

コイルにはやや劣るが長期使用可
体への負担
長期間座っても疲れにくい♪

長時間座るのには不向き

やや疲れにくい

7-3 座面

座面は、衝撃吸収材の上に配置されるクッション部分です。

ウレタンフォームが主流で、密度や厚みによって座り心地が変わる。

低反発・高反発の違いによって、ふんわりした座り心地や、しっかり支える座り心地に。

● クッションの構造によっても快適性が異なるため、試座するのがおすすめ。

7-4 背面

ソファーの背面には、座面と同じくフレームに衝撃吸収材(ウェービングテープやウレタンフォーム)を組み合わせた構造が一般的です。

● 高級モデルでは、背面にもコイルスプリングが入っていることも。

ウレタンの密度や厚みで、もたれたときの快適さが変わる。

使用目的に応じて、背もたれの柔らかさや高さを確認するとよいでしょう。

7-5 ひじ掛け(アームレスト)

ひじ掛けは、木製の枠とウレタンフォームで作られています。

厚み・高さによって用途が変わる

 〇 厚みがあり高め → もたれ掛かりやすい

 〇 低め → 寝そべった際に枕代わりになる。

読書やティータイムの際に便利なパーツなので、好みの高さを選びましょう。

7-6 脚(レッグ)

ソファーの脚は、木製や金属製のものが一般的です。

木製の脚 → 温かみがあり、ナチュラルな雰囲気。

金属製の脚 → スタイリッシュでモダンな印象。

また、高さによって印象や使い勝手が変わります。

脚が高いソファー → 軽やかな印象で、掃除がしやすい。

脚が低いソファー → 安定感があり、床に近い生活スタイルに適している。

まとめ

ソファーの構造を知ることで、

座り心地の良し悪し

耐久性の違い

価格の理由

を理解しやすくなります。購入時は、デザインやカラーだけでなく、内部構造にも注目して、自分に合ったソファーを選びましょう!

8 張り地(本革・合成皮革・ファブリック)の違いとお手入れ方法ソファーの張り地(表面の生地)は、座り心地やインテリアの雰囲気を大きく左右する重要な要素です。 張り地の種類によって、見た目や触り心地、耐久性、お手入れのしやすさが異なるため、それぞれの特徴を理解し、自分のライフスタイルに合った素材を選びましょう。

8-1 天然皮革(本革)

特徴

● 多くのソファーに使われる天然皮革は牛革が主流。

しっとりとなめらかな肌触りで、高級感がある。

耐久性が高く、長年の使用で風合いが増す(経年変化を楽しめる)。

保湿性・断熱性に優れ、季節によって快適な温度を保つ。

 〇 冬は暖かく、夏はひんやりとした感触。

お手入れ方法

定期的な乾拭きでホコリを取り除く。

専用のレザークリームで保湿し、乾燥やひび割れを防ぐ。

水や油分に弱いため、飲み物や食べ物をこぼしたらすぐに拭き取る。

おすすめの人

● 高級感のあるソファーを求める方。

● 経年変化を楽しみながら、長く愛用したい方。

● こまめなお手入れが苦にならない方。

8-2 人工皮革(合成皮革)

特徴

マイクロファイバーと合成樹脂を組み合わせた素材。

見た目は本革に近い質感を持ち、「ソフトレザー」とも呼ばれる。

加工や着色がしやすく、豊富なカラーバリエーションが揃う。

型押しなどのデザイン加工が可能で、表現の幅が広い。

均一な品質で量産しやすいため、比較的安価。

お手入れ方法

水拭きが可能で、お手入れが簡単。

専用のクリーナーを使用すると、汚れを落としやすい。

直射日光や高温に弱いため、変色や劣化を防ぐために直射日光を避ける。

おすすめの人

● 本革の見た目が好きだが、お手入れを楽にしたい方。

リーズナブルな価格で、おしゃれなソファーを探している方。

汚れが気になる家庭(小さなお子さんやペットがいる家庭)。

8-3 ファブリック(布)

特徴

やわらかく、あたたかみのある素材。

通気性が良く、肌触りが優しいため、一年中快適。

カラーバリエーションが豊富で、繊維や織り方によって雰囲気が異なる。

デザインの選択肢が広く、インテリアに合わせやすい。

お手入れ方法

ホコリや汚れがつきやすいため、こまめに掃除機やブラッシングを行う。

撥水加工されたものを選ぶと、汚れが付きにくくお手入れが楽。

カバーが取り外せるタイプなら、洗濯可能で清潔に保ちやすい。

おすすめの人

カジュアルでリラックスできる雰囲気のソファーを求める方。

デザインやカラーのバリエーションを重視する方。

ペットや小さなお子さんがいる家庭で、洗濯できるカバーを選びたい方。

張り地別の特徴比較

 天然皮革人工皮革ファブリック
カラーバリエーション
天然素材のため本来のカラーのみ

素材に染色できるため豊富

素材に染色できるため豊富
通気性
蒸れにくく、湿気に強い!

通気性は天然皮革より劣る

空気を通しやすい!
防汚性
ホコリや汚れ、ダニに強い

ホコリや汚れ、ダニに強い

ホコリや汚れ、ダニに弱い
耐久性
ダメージに強く、長く使いやすい

経年劣化しやすい

摩擦や汚れに弱い
耐水性
濡れてもすぐに拭き取ればOK!

濡れてもすぐに拭き取ればOK!

濡れるとシミになりやすい
価格
天然素材のため高め

加工・量産が容易なため安価

比較的安値
お手入れの難易度
こまめなメンテナンスが必要

拭き取り掃除で手軽♪

汚れやダニ対策は常に必要


ソファーの張り地は、見た目や触り心地だけでなく、お手入れのしやすさや耐久性も考慮して選ぶことが大切です。
自分のライフスタイルに合った素材を選んで、長く快適に使えるソファーを見つけましょう!

9 ソファー購入前にチェック!搬入経路とサイズ確認の重要性ソファーを購入する際に見落としがちなのが、搬入経路の確認です。
玄関や廊下、エレベーターのサイズを考慮せずに購入すると、「ソファーが入らなかった」という失敗につながることがあります。
特にマンションや戸建ての狭い玄関、曲がり角の多い廊下、コンパクトなエレベーターでは、搬入が困難になるケースも少なくありません。

また、ソファーが組み立て式か一体型かによっても搬入のしやすさは大きく異なります。
分割できるタイプなら比較的スムーズに運び込めますが、一体型のソファーは、狭い廊下や階段の曲がり角で搬入が難しくなることがあります。
特にL字型やカウチソファーは、取り外しできる部分があるかどうかを事前に確認しておくことが重要です。

さらに、ソファーのサイズが搬入経路より数センチでも大きいと、角度を変えても通らないことがあります。
搬入業者に依頼する方法もありますが、追加費用がかかるため、購入前にしっかりと測定し、シミュレーションを行うことが賢明です。

このような事前確認を行うことで、搬入トラブルを防ぎ、スムーズにソファーを設置できます。
どうしても搬入が難しい場合は、サイズの小さいモデルに変更するか、搬入しやすい分割式のソファーを選ぶことも検討しましょう。
ショップによっては、無料で搬入経路の下見を行ってくれるサービスもあるため、うまく活用するとよいでしょう。

9-1 玄関・廊下・エレベーターのチェックポイント

搬入経路を確認する際は、玄関から室内までのルートを事前に測定し、ソファーが問題なく通るかをチェックすることが大切です。
以下のポイントを参考に、搬入のシミュレーションを行いましょう。

① 玄関・ドアのサイズ確認

ドアの幅と高さを測り、ソファーが通るかチェック。

ドアの開閉方向を考慮し、スムーズに搬入できるか確認。

② 廊下・曲がり角のチェック

● 廊下の幅と高さがソファーのサイズより十分に広いか確認。

● 廊下の角や突起物が搬入の妨げにならないかチェック。

● 曲がり角がある場合、ソファーを回転させて運べるか検討。

③ エレベーター・階段のチェック

エレベーターの開口幅がソファーの横幅より広いか。

エレベーターの奥行きと高さが十分か。

階段を使用する場合、踊り場の広さがソファーを回転させるのに足りるか。

手すりや壁との距離が十分か。

④ 搬入業者への相談

● 搬入が難しそうな場合は、専門の搬入業者に相談。

● 高所作業(窓やベランダからの吊り上げ)を依頼する場合、追加費用を確認。

9-2 搬入経路チェックリスト

購入前に、以下の項目をチェックしておきましょう。

☑ ソファーはエレベーターに入る大きさか

☑ 階段や踊り場でソファーを回転させることが可能か

☑ 玄関ドアの幅と高さはソファーが通るサイズか

☑ 廊下の幅がソファーを通すのに十分か

☑ 室内の搬入ルートに障害物(柱・家具など)がないか

☑ コンセントやカーテンレールなどにぶつからないか

☑ ソファーの組み立て式・分割式かを確認

☑ 搬入業者のサポートを利用する場合、費用を確認

事前にしっかりと確認を行い、搬入トラブルを防ぎましょう。理想のソファーを無理なく設置するために、購入前のサイズ測定を忘れずに!