四季を感じるインテリア > 四季を感じるインテリア【春】

*春* ときめきの季節

ようやく春らしい暖かな日差しが差し込むようになってきましたね。
気がつくと庭では新しい花のつぼみや新芽のめばえがたくさんあるのにびっくり。
しっかりした冬の感触に比べ、春は軽やかで音楽的な明るい空気感があります。

何より、周りの環境も変化のときです。春という季節は誰にでも多少の変化をもたらすものです。
お部屋の中にも春と一緒に、新しい風を入れてみてはいかがでしょう。

春の色

春らしいと言えば、まず明るい色の花々。
白やピンク、黄色、薄紫などのいわゆるパステルカラー。
花びらも薄くて透けるような繊細なものが多いですね。

春のインテリアを計画するときに、この色のグループは重要なアイテムになります。重々しい冬のカラーを脱ぎ捨てて、軽やかに芽吹く、そんな感じですね。といっても、なんでもありにしては、とりとめのつかない事になります。まずお好きな色がブルーベースかイエローベースか、そこをしっかり把握してください。ブルーベースかイエローベースかというのは、パーソナルカラーという分野での分け方ですが、お部屋の場合も取り合わせに間違いが無いので応用されるといいでしょう。
(参考 パーソナルカラー

ブルーベースなら白や薄いピンク、薄紫、水色などですね。
イエローベースでは、珊瑚ピンクやオレンジや黄色、明るい黄緑色などです。
背景になる部分は、ニュートラルカラー(つまり白から黒へ至るグラデーションカラー)や、彩度の低い グレイッシュなブラウンやブルーなどが軽やかな色を引き立てます。

 春はレースや紗のかろやかさを


具体的には、この季節は布ものが映えます。
レースプリントのランチョンマットやレースペーパーなどがアイテムとしても大活躍!クロッシェレースのドイリー(小さな丸い敷物)などは、最近雑貨屋さんでたくさん並んでいるので、あれこれ見るだけでも楽しくなります。これをそのまま何かの下に敷くというのではなく、例えば明るい色のテーブルセンターに大小さまざまなレースのドイリーを水玉模様を描くように重ねて、そのうちの一つにガラスの容器に生けた愛らしい花を置くという風に、レースの質感を楽しめるように御使いくださいね。

下の画像は花柄プリントのテーブルセンターの上に黄緑色のオーガンジーを重ねたもの。お皿もガラスのレース柄で軽やかです。

透け感が既に春めいていますが、この色彩でふんわりした春の感じが増幅されます。柄がどうかするとくどく感じられるアイテムの場合、この一枚のオーガンジーが程よい距離感をもたらしてマジックのようです。これくらいのさりげなさが春ですものね。

応用でレースペーパーをオーガンジーの下に敷くというのも有りです。この場合、数や大きさにバリエーションをつけて大きなクロスの面に描くようにすると楽しいですね。春のお誕生会のテーブルなどにぴったりです。

春は花!


そして、もちろん春は花です!

上の画像はイエローベースのテーブルに生けたチューリップ。
ガラスの花器の中に生け花用の太い銀色のアルミ針金を丸めていれ花止めにしています。透けた水と銀線の感じがさわやかです。そばにフェイクのフルーツを添えてイエローベースを強化。

実は生け花やアレンジメントの達人なら、
多色使いでもセンス良くまとまるのでしょうが、
私はへタッピなので、単色もしくは同系色のみで花を生けます。
すると、へたなりに主張が出てなんとかまとまるのです。

下の画像はブルーベースです。フェイク(造花)の八重桜。
白い大きな花器からしだれさせるように曲げていけました。
上に長く生けるより形がとりやすく、
右下の飾り額と関連づけた雰囲気が出ます。
造花は枝をどんな風にも曲げることができますから、
思う存分好きな向きに曲げてください。
そのときほとんどの花が表を向くように注意するのはもちろんですが。

この場面に何か加えるとしたら、藤色系のものでしょうか。
淡い桜のピンクと取り合わせのよい色を選んでみてください。

うきうきしたり、ドキドキしたり…
春はいろいろな出会いもある季節。

あなたのお部屋にも誰かの訪れがあるかもしれません。
どうぞ、あなたらしく春らしい空間に、初めてのお客様をお迎えください。

 

インテリアコーディネーター:山口由美子

< プロフィール >
グラフィックデザインを学んだ後、インテリアの世界へ。(インテリアコーディネーター資格の登録1期生)
店舗のウインドウディスプレイや個人住宅のインテリアなどをお手伝いされています。
 創作グループ:霞夜工房 代表

 

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