四季を感じるインテリア > 12月のインテリアノート

*冬* たたかな暮らし

寒くなると、厚手のコートや手袋、あたたかな手触りのマフラーなどの体に近いものからイメージが膨らんできます。
いよいよ冬本番ですね。

最初に必要なのは、何はさておき暖房器具の用意。
快適な室温を維持できるようになってから、インテリアの出番!
さぁ、お部屋のイメージをウォームアップしましょう。

色のマジック

暖かい=暖色系の赤! 炎のイメージでしょうか。
視覚で感じる色の中で、赤ん坊が最初に目で追うのが「赤」です。
それほど、大切なメッセージを持っているということでしょう。
同じアイテムでも、赤と水色とでは、体感温度が同じでも
感じるぬくもり感は違います。

左の画像は、パネルに赤い布をかぶせ、暖色系の軽となどを止めつけたインテリアパネル。
手で触るアイテムではないのですが、
このふかふかした赤いパネルは、視覚に暖かさを届けます。
こういった扱いこそがインテリアの冬支度です。
お部屋の中のキーカラーを暖色系でまとめても、この季節ならうっとうしくなりません。

あたたかな素材たち


冬支度で一番手っ取り早く、完璧なアイテムと言えばクッションでしょう。どんなインテリアアイテムより人の身近にあり、長い時間を過ごすかもしれませんし、そして必ず人の体が触れる物です。

ありがたいことにクッションは、カバーを変えるというお手軽な方法で、その季節に最適なインテリアアイテムに変身してくれます。お部屋のベースをニュートラルカラー(無彩色)または淡いベージュなどのアースカラーでまとめておくと、クッションなどのインテリアアイテムがアクセントとして効果的に使えます。

季節を感じるためというより、冬の場合はいかに暖かさを得られるかという現実がありますので、多くはあたたかな空気をたくさん含むような厚みのある布や繊維が緩く絡んだような素材選びになります。

セーターのリサイクルでクッションカバーを手作りされるのも楽しみになりましょう。もちろんお部屋にふさわしい色味であることは必須です。

さて、クッションばかりではありません。
左の画像は、若いアーティストの作品。
ウールを使ったオブジェです。
見ようによっては親子の動物のようです。
こんな作品なら、冬のお部屋に飾りたくなりますね。
年中飾るのではないからこその、季節限定の感覚の暴走(?)
こういうことも、季節を楽しむことでしょう。

日向のぬくもり



冬の室内では、日差しが差し込むととても嬉しいですね。
それが、あなたのいつもの定位置だとなおさら。

ひろいガラス面を南に作った場合、まさにそれを活かせる季節が冬。
窓面すべてから光を受け止めることができるように 、窓を塞ぐように置かれた家具があったら移動しましょう。ほんの些細なことですが、カーテンを開けるときも、おざなりに寄せてそのままにしないで両端にしっかりタッセルで止める、また、レールを見てランナーをしっかり脇に片寄せておくこと(わずか数センチの違いです)などでも、明るさが見てわかるほど違います。

もし、外から見られる心配がない場所なら、レースのカーテンもあけてしまう方が明るいものです。夜になったらすべてのカーテンをしっかり閉めることは暖房効率を上げることになるのはもちろんですが。

そして、広めのLDKの場合、日中すべての暖房が必ずしも必要ないと言うことがあります。我が家では24畳のうちキッチン部分の6畳との境にロールスクリーンを下げています。またダイニングとリビングも薄いカーテンで遮られるようにしています。わずかオーガンジーの布一枚ですが、エアコンの効きには歴然たるものがあります。せっかくの広い部屋なので、できるだけ遮りたくないのですが、家族みんながいる時間帯以外またはみんながリビングしか使っていない時間は、全部を暖かく(あるいは夏は涼しく)するのは、いかに言ってもエネルギーの無駄遣い。そんなときにロールスクリーンやカーテンは力強いお助けアイテムです。

冬というのは、外での楽しみはウインタースポーツ以外期待できませんが
お家の中での家族で過ごす楽しい機会は多いのではないでしょうか?

そんな家族の笑顔とともにあたたかなインテリアも楽しんでみてくださいね。

 

インテリアコーディネーター:山口由美子

< プロフィール >
グラフィックデザインを学んだ後、インテリアの世界へ。(インテリアコーディネーター資格の登録1期生)
店舗のウインドウディスプレイや個人住宅のインテリアなどをお手伝いされています。
 創作グループ:霞夜工房 代表




 

戻る