四季を感じるインテリア > 9月のインテリアノート
月のテーマ 秋風を感じて

2学期も始まって、もう秋ですね…といいたいところですが、この数年の暑さはどうでしょうか!
旧暦ではまだ8月なので、そちらで無理矢理納得したい気持ちになります 。

旧暦の8月15日ってなんの日かご存知ですか?中秋の名月です。
今年は新暦で9月25日なんだそうですが、その気持ちになれるインテリアアイデアをお届けしましょう。

藍染めの月 

どこの和室でものぼりはじめの満月がみられる訳ではありませんね。
そこで、お部屋の障子の前に藍染めのタペストリーでお月様を作ってみました。障子の向こうからほのかに明かりが射すと白く染め抜いた月がいい感じです。

モダンな照明で足下を照らしてアクセントを付けます。
3個の長方形の花器に無造作にいけたすすきが、エアコンの風で緩く揺れます。無造作感が、いい具合に野外の河原のような感じを出しています。

中秋の名月のときには、お団子を供えるようにすると雰囲気も出ます。

満月のついたて


こちらは、満月のついたてを作ったものです。
プラスティック段ボールという半透明の素材があります。

この90cm×180cmのものに同サイズの襖紙を用意します。
襖紙はシールタイプのものがおすすめです。

まず襖紙に丸い型紙をおいて鉛筆で丸くなぞります。
位置は、真ん中ではなく少し中心をずらせるほうがよいでしょう。
上下も同じく少し上めにしました。
そして襖紙をカッターナイフで丸く切り抜きます。
するとまんまるな円がくりぬかれた襖紙ができますね。

これをプラスティック段ボールの片面(裏にする面)に貼っていきます。
上下のはく離紙を数センチだけはがして粘着面を出し、かり止めで位置を決めて、残りのはく離紙をはがしながら密着させていきます。

襖紙を貼っていない方が表になります。
表側から縦にカッターナイフで折れ線を入れます。
プラスティック段ボールは断面をご覧になればわかると思いますが、2枚の面をはしご状に連結された状態です。この表側の一枚だけに切り目を入れるときれいに折り畳むことができます。

少し開いて立てて、内側に照明を仕込みます。
照明はサイドテーブルにおいたスタンドで十分です。
点灯すると、襖紙の部分は遮光されますが、切り抜かれたお月様部分はほんのり明かりが射してきれいなお月様です。
この季節限定のアイテムですが、折り畳んで収納できるので以外に便利です。

 

ゆく夏を見送るクロッシェ編みのスクリーン



これは、最近注目度アップのクロッシェ編み、一昔前ならかぎ針編みといわれていた技法で、夏糸というプラスティック系の糸を使って編まれたスクリーンです。
小さな葉っぱや花がつながったもので構成されています。

そのままでもとてもかわいいのですが、つい間仕切りや、のれん代わりに通路にかけたくなるアイテムですが、今回はレースオーガンジーのカーテンに添えるようにかけてみました。
窓辺だと見えにくいこういった細い素材でも、透ける布が一枚バックにあるとアイテムの見栄えも違ってきます。

この素材、何となくドライフラワーをイメージさせるからか、春よりも秋のこの時期(晩夏から)が、かさかさした手触りもあってぴったりなんですよ。

秋の風情が感じられるインテリア、いかがでしたか?

秋といってもまだまだウォーム感は勘弁してほしいこの季節は、さらっとした肌触りで秋風を感じてみましょう。
そして、徐々に秋色に身の回りをチェンジしていくことも季節の印象を深めます。

充実の秋まで、ちょっとライトで気持ち軽めのインテリアで楽しんでみてはいかがでしょう?

 

インテリアコーディネーター:山口由美子

< プロフィール >
グラフィックデザインを学んだ後、インテリアの世界へ。(インテリアコーディネーター資格の登録1期生)
店舗のウインドウディスプレイや個人住宅のインテリアなどをお手伝いされています。
 創作グループ:霞夜工房 代表

 

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