四季を感じるインテリア > 8月のインテリアノート
月のテーマ 海で遊んで、帰ったら…

今回のテーマは海で拾ったものです。
貝殻や流木、または波に打たれて角の取れたシーガラスなど、浜辺で見つける宝物を使ったインテリアのアイデアをお届けします。

…とここまで書いて、、ご免なさいを言わなくてはいけません。今回の素材は、海で拾ったのではありません。
東○ハンズで手に入れたものです。一日くらいでは なかなか都合良く拾えないのが貝殻や流木です。
あなたが海の近くにお住まいで、毎朝浜辺を散歩されるのならいらぬおせっかいですが、海から遠く離れた山辺に住む私の最終手段があのお店でした。

まあ、それはともかく、海で「拾える」ものを使ったインテリアお楽しみください。

海の星のランプスタンド 

いつもはシンプルに使っているスタンドですが、貝殻やヒトデを付けて夏を表現しました。ヒトデは漢字で「海星」その名の通り細身の星形が楽しいですね。
取り付け方は、ヒトデに細いワイヤー(造花用の地巻き針金と言われる白い紙で巻いてあるもの)を巻き付けて端をシェードの上から中に通し、シェードの枠に結んだだけです。

足下にもヒトデや貝殻の大振りなものを配して、すっかり海のランプに変身しました。
明かりを点すと、シェードのヒトデが陰になって浮かび上がりポップな文様を描き出します。

潮騒が聞こえるリース


先ほどのヒトでのランプスタンド二つに囲まれているのは、貝殻のリースです。奥行きの浅い棚にぴったりな組み合わせです。

このリースの特徴は、なんと言っても壁にかけるのではなく立てかけるという簡単さにあります。
スタンドのようになっているのは、実は押し入れすのこ。
これに薄めの白い塗料を塗って、すぐに拭き取るとこういう木目は見えるが薄く白に染まった状態になります。

そして、すのこの一部分に透明なアクリル板をボルトとナットで固定します。
この時すのことアクリル板がぴったりではなく数センチ浮かした状態で固定できるように、長いボルトとスペーサーと言う管を使ってナットを締めます。

実際のリース部分は、アクリル板にグルーガンで貼付けて作るのです。色々な貝殻やヒトデ、白いモス(ドライフラワーの素材として販売)でリング形を作ります。平面的なリースなので、材料が少なめでもボリュームが出てくれます。
貼付けに失敗したり、季節が変わって違うリースにしたいときは、簡単に引っ張るときれいにはがせるのもこのリースの特徴です。

アクリル板が手前に浮いているので、陰が出来て厚みも感じられます。

流木のキャンドルスタンド



流木というのは、川を流れ下ったり、海でくだけた木製品の端材が、波に現れて白っぽくなったものです。表面も樹皮部分がはがれてすべすべしています。

これを数本組み上げて、キャンドルスタンドを作ったものです。
組み上げる時、練りゴム状の接着剤を使うと思うように固定できます。
しっかり組み上がったら、キャンドルを付けますが、一般的なティーライトキャンドルの中で、透明なプラスティックカップに入っている『クリアカップキャンドル』がおすすめです。カップに裏に画鋲を接着剤で貼り流木にぐっと挿しますと出来上がりです。

今回は夏の終わりのパーティーをイメージして作りましたので、下に青いマットと小石のコースターを敷いてみました。もちろん点灯は人の目のある時間内でお願いしますね。このキャンドルは3〜4時間燃焼するものですから。

潮騒が聞こえるようなインテリア、いかがでしたか?

海の宝物なのに、意外にどのアイテムも乾燥した手触りのものになりました。
潮の薫りのするリースを眺めながら、やがて過ぎてゆく夏を惜しむ…こんな季節の感覚もすてきなものですね。

 

インテリアコーディネーター:山口由美子

< プロフィール >
グラフィックデザインを学んだ後、インテリアの世界へ。(インテリアコーディネーター資格の登録1期生)
店舗のウインドウディスプレイや個人住宅のインテリアなどをお手伝いされています。
 創作グループ:霞夜工房 代表

 

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