四季を感じるインテリア > 7月のインテリアノート
月のテーマ 水と緑と光の季節を楽しむ

雨明けの空は、どうしてこんなに力強いのか…めまいさえしそうです。
といっても、子どもたちにとってはうきうきわくわくの夏休み。
大人にしても楽しさの代名詞である夏がやって来ます。

そんなアウトドアのイメージの夏を楽しむインテリア、ご紹介しましょう。

木漏れ日の窓

夏の日差しを遮る最も良い方法は、昔ながらの朝顔を育てることです。植物の広い葉の紫外線の遮蔽率は、すだれやオーニングに比べてダントツに良いのです。
といっても、今からでは少々遅いかもしれません。そんなウッカリさんには
、宿根朝顔がおすすめ!何せ植えっぱなしで良いんですから。

地上部は冬の霜にあうと枯れてしまいますが、春には新しい蔓をのばしてあっという間に窓を覆います。
こういう蔓草の良いところは、日差しを遮る効果絶大ながら、風も良く通すこと。そしてうっとうしくならない程度に葉が揺れて木漏れ日が楽しめること。
この窓をしっかり楽しむために、お部屋の中はぐっとシンプルに家具もすっきりさせて、雑物は見えないところへ退去、そしてカーテンは無し!もしくは襞の無いプレーンシェードふうに変更すると、窓が一つのアートのように見えてすてきな空間が現れます。

さわさわと揺れ揺れるカヤ


これは山野草愛好家の友人からある時借りたカヤの鉢です。
鉢と言っても、苔玉の大きなものに生えたカヤの一株を、硝子の受け皿に置いただけのものです。

そばにグラデーションに染めた麻のマットを添えると、コーヒーテーブル上が爽やかな野辺のようになりました。

水のイメージの色彩でそれだけでも涼感がありますが、植物の緑がさわさわ揺れるので少しの微風でも目に見えて、爽やかさがアップします。

画像のものはモダン和風ですが、細長いアクリルケースに細く株を分けて置いてみると、現代風のインテリアにぴったりです。
カヤ自体は、ほとんど雑草のように生えているものですから小振りな株を見つけてご覧になってはいかがでしょう。

キャンプや外遊びの折りに、探してみるのも良いですね。

水の波紋



いろいろなアイデアをご紹介して来ましたが、涼感という意味で最高なのがこれ!水の揺らめきです。画像は広島市現代美術館の一角にある泉水ですが、この涼感を応用して見ましょう。

まずベランダや庭の室内の開口部に近い場所に、水を張ったビニールプール、または大タライを用意します。夏の日差しが反射して部屋の中に水の反射が写る位置に置くのがコツです。位置は微調整が必要でしょう。

どうですか?ビニールプールではそうも行かないかもしれませんが、ふちいっぱいまで水を張ると、少しの風で水面が揺らぎます。そしてきれいな光の模様を室内に反射してくれるのです。まるで水の底に沈んでいるような錯覚がおきます。

このバリエーションとして、照明器具で水の波紋を室内に投影できるものがあります。この場合は夜、静かに楽しむものですが、夏ならではの楽しみではないでしょうか?

暑いことを、楽しむためにも、思い切ってお部屋をすっきり片付けるのは良いものです。
少々家具が足りなくても、気にならないのがこの季節。

床の拭き掃除をしたら、そのまま寝転がってお昼ねなんていいですね。
親子で頑張る家事の楽しさも、夏休みのプレゼントの一つかもしれません。
どうぞ皆様すてきな夏休みを!

 

インテリアコーディネーター:山口由美子

< プロフィール >
グラフィックデザインを学んだ後、インテリアの世界へ。(インテリアコーディネーター資格の登録1期生)
店舗のウインドウディスプレイや個人住宅のインテリアなどをお手伝いされています。
 創作グループ:霞夜工房 代表

 

戻る