四季を感じるインテリア > 5月のインテリアノート
月のテーマ *5月のコラージュ*

木々の緑が力強さを増し、爽快な風にみどりの香りが漂うすてきな季節になりました。
新緑の山や野にお出かけの機会も多いと思います。

そんなとき、少しのみどりを自然に分けてもらって、初夏を迎えるインテリアアイテムを手作りしてみませんか?

カラーコピーで翠の額…

カラーコピー機をお持ちなら、自然のままの姿を永久保存できます。
押し花より簡単!ただ葉っぱをそのままコピーするだけです。

読み取り台に伏せるように置いてコピーしますが、立体的な葉っぱの場合は、コピー機のカバーで押さえずに、白い布などで覆うと自然になります。

できたシートをそのまま額縁にいれてもいいのですが 、なかなか思い通りのレイアウトにならないもの。
そんな時は、とりあえずコピーしたものを葉っぱの形なりに切り抜いて白いボードに置いて配置を考えると簡単 。
納得がいったら、糊や両面テープで固定して、
全体をシサル麻のシートで覆います。

シサル麻はたまたま使っただけで、他にも使える素材があればアレンジしてください。透け感があってボードに貼りやすければ何でも有りなのです。サランラップをグルグル使ったという猛者もいます。

土台のボードは、イラスト用の発泡スチロールの表面に白い紙を張ったもの。軽くて扱いやすい素材です。

野原を作って


こちらは、テーブルにディスプレーした野原。

まず、透明なアクリルでできた書類ケースを用意します。
文房具コーナーにありますが、透明にこだわらなければ
食器の四角いプレートでもいいでしょう。

そこへ、ガラスのキャンドルベース(立方体)を配置します。
1辺5cmくらいの小さなものです。
私は何となく4個置いてみました。

その他の部分へ白い玉石を敷き詰めます。
これがあるとないとでは、随分おもむきが違います。
これは百円均一で購入したもの。
すべすべで使い勝手がいいものです。

そこへ、雑草を生けます。
そう、まさに雑草なのです。
道ばたやお庭の隅に生えている草を、ガラスのキャンドルベースに水を入れて生けていきます。

どうしてこんな手間をかけたかというと、草の花を楽しもうとしたら、水揚げが難しいのです。そこで高さを低くすると、柔らかく弱い茎もサポートできますし、水もあがりやすかったのです。
ただ低く生けるだけでは、地味な草の個性が生きませんので、それなりの仕掛けで特別感を付け加えたのです。

上の画像で マット代わりに敷いているのは、屋根がわらに使われるスレート、こんなこだわりもインテリアアイテムにする場合は必要なのです。

 

おまけのアイデア



出来上がった額絵を飾るとき、ちょっとした支えが欲しい時があります。イラストボードを使った場合、本体がとても軽いのでこんなもので十分な額立てにできます。

使うものはCDケース。
ケースをボードの後ろにガムテープで貼付けるだけですが、
最初に下の端に揃えて止め付け、次に少し開いて角度が良い具合になるように上に止めます。

重量のあるものは難しいですが、軽めの素材ならどんなものでも額のように飾れますのでお薦めです。

折からのガーデニングブームで、園芸種の草花をたくさん目にしますが、雑草と言われる草にも、春を謳歌する愛らしい風情があるのです。それまで気にも止めていなかった草に小さな花が咲いているようすは、精一杯の生きる喜びを語りかけてくれているようですね。

今回はそんな草花の楽しみをご紹介しました。
もちろん、
保護されている山野草や、私有地での植物採取は禁じられていますのでご注意ください。

 

インテリアコーディネーター:山口由美子

< プロフィール >
グラフィックデザインを学んだ後、インテリアの世界へ。(インテリアコーディネーター資格の登録1期生)
店舗のウインドウディスプレイや個人住宅のインテリアなどをお手伝いされています。
 創作グループ:霞夜工房 代表

 

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