四季を感じるインテリア > 10月のインテリアノート
10月のテーマ 秋のお片づけ

キンモクセイの香りが、懐かしい思い出を解きほどいてくれるようです。
爽やかな季節になりましたね。今しばらくは、黄金色の秋を満喫できる事でしょう。

そんな心地よいある日、思い立って我が家の2階ホールを片付けたんですよ。
ここは、みんなの寝室の入り口が向いている4畳半ほどの空間で、2畳ほどの吹き抜け上部と北向きの大きなボーウインドウ、天井までの作り付けの本棚で、開放的なアトリエと言ったところでしょうか。実際アトリエとして使う家族もいて、いままで何がなにやらと言った混沌でした。

今回の片付けでどう変わったか、手前味噌ですが、ご紹介致しましょう。

 本 本 本 


社会人になって給料をもらったとき、何が嬉しかったと言って
欲しいだけ本を買える事を置いてほかは有りません。
幸い結婚相手も本の好きな人だったので
我が家は際限の無い本の増殖を許す事に…
そこで作り付けの 天井までの本棚を幅にして2間半 作りましたが
既にいっぱいの状態です。(小屋裏収納にもう200冊有ります!)

今回の片付けでは、文庫本を前後に2列にした事で容量アップ。
後ろのタイトルを見えやすくするため、5センチ上げ底して います。
通常サイズの本棚に応用できる秘策です。

また、今回やってみたのは、サイズがバラバラの本を入れるときに
前端をそろえるやり方。後ろに隙間ができますが、棚板ぎりぎりに本の背表紙があるので、背表紙が見えやすくすっきり感が出て、また本棚の掃除が楽になりました。

 雑誌の指定席 


定期購読している雑誌は、いつもある問題をはらんでいます。それは…
(いつ)
(どのタイミングで)
(捨てる判断をするか)

そこで、幅が決まっている場所にファイルケースを立てて新しい物は右側からまず収納しておき、いっぱいになったら左端から捨てていくというルールにしました。
古い雑誌を見たら、右端に戻します。これはまだ活用できるという意味です 。こうして左端から捨てると、何も考えずに捨てる/機械的に捨てるという訳で、(いつ)は(次の雑誌が入らなかったら)、(どのタイミングで)=(飽和状態 決壊時)、(捨てる判断)=(問答無用で)というように解決を付けます。

人によって、仕事によって、この飽和状態の分量は違うと思いますが、インテリアで言えば、雑誌は3年をめどに分量を把握しておくと良いでしょう。

この雑誌ラックの下に有るのは、実は今は成人した子供たちの昔の机の引き出し。クリエーターの比率の多い我が家では、必要な画材が入っています。全員分を一カ所にまとめた事で写真に映っていませんが右手前の作業机での製作が楽になりました。

 写真管理のもう一つの解答 



最近、写真整理がデジカメ使用になって随分楽になりましたが
まだ銀塩写真をくださる方もおおいのでこんなファイルケースを利用しています。

ボックス型で、中の引き出しを引き出すとかなりの量の写真を入れる事ができます。中仕切りも有るので便利です。
なんと言っても、アルバムに貼ったり差し込んだりしなくてすむのでらくちん。それにお気に入りの1枚は、左端に入れると透明窓越しに側面から見えるのです 。こちらを飾っても楽しい物です。

もう一つのメリットは、文庫本の奥行きほどしかないので、本箱に簡単に収納できる事。大きなアルバムをどうしようかと持て余していた昔が嘘のようです。

応用で、適当な大きさの箱を見つけたら数を多く(10個前後)買って同じように投げ込み式で整理する方法もできますね。私は箱のサイズが本棚や収納棚にぴったりだったら一面を満たすくらいに買っておきます。入れる物とサイズが合いさえすれば、これほど心強い事は有りません。

同じサイズと色のユニットがまとまるとインテリア的にも大正解。
そしてラベルをきちんとつける、これが一番だと思います。

本当に何かを集中してやろうとするには、最適の季節です。
暑くも寒くもなく、身軽に動けるこの時期、思い切って部屋の模様替えなんてされると気持ちがよい物ですよ。
すっきり片付いた部屋を眺めていると、さて花でも買ってこようかという気になるから不思議です。

私の悪友は、この片付けの話を聞いて「何か〆切が近づいてるのね?」としたり顔でした。
そう、学生の試験前夜の部屋掃除と言えば敵前逃亡…?
私には3つの〆切が目の前でした…!

< プロフィール >
グラフィックデザインを学んだ後、インテリアの世界へ。(インテリアコーディネーター資格の登録1期生)
店舗のウインドウディスプレイや個人住宅のインテリアなどをお手伝いされています。
 創作グループ:霞夜工房 代表




 

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